シラバス情報

授業コード
91510028
講義名
卒業制作課題
開講時期
2025年度1Q(前期)、2025年度2Q(前期)、2025年度3Q(後期)、2025年度4Q(後期)
科目分類
研究科目
科目分野
VR
教員名
茂出木 謙太郎
実務家教員
履修年次
4
単位数
4単位
曜日時限
1Q(前期)(集中授業)、2Q(前期)(集中授業)、3Q(後期)(月曜6限)、4Q(後期)(月曜6限)

授業概要
本指導は、学生がアバター、メタバース、VTuber、生成AIといった先端技術を活用し、自ら設定したテーマに基づき卒業制作を主体的に推進することを目的とする。学生は、企画立案から研究・開発、成果物の完成、そして発表に至る全プロセスを経験する。これにより、専門性と総合力を高め、エンターテインメント分野に留まらず、教育、福祉、ビジネスなど多様な領域における課題解決や新たな価値提案に挑戦する実践的な問題解決能力と創造性を涵養する。学生は、この過程を通じて、自身の興味関心を深めるとともに、社会との接点を見出し、将来に繋がる価値創造を体験的に学ぶ。卒業制作で制作した成果物は、学内イベントとして2月の卒業制作展で展示する。この展示をもって、すべての学部履修を完了するものである。
到達目標
学生は、アバター、メタバース、VTuber、生成AIといった先端技術に関する知識・スキルを統合し、独創的な作品または研究を完成させることができる。

学生は、企画構想力、技術的課題解決能力、プロジェクト遂行能力を駆使し、卒業制作を計画的に進めることができる。

学生は、自身の興味関心と社会的ニーズを結びつけたテーマを設定し、その成果を効果的に発表・発信する能力を習得する。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
卒業制作の評価は、以下の項目を総合的に判断して行う。

企画・着想の独創性、社会性 (30%): 学生が設定したテーマの新規性、社会的意義、課題認識の深さを評価する。

技術的完成度、専門性 (30%): 学生が制作した成果物のクオリティ、技術的挑戦の度合い、専門知識の活用度を評価する。

計画性と遂行能力 (20%): 学生による計画の妥当性、進捗管理の適切さ、問題解決への主体的な取り組みを評価する。

発表・ドキュメント (10%): 学生による成果発表の分かりやすさ、質疑応答への的確な対応、論文またはドキュメントの論理性と完成度を評価する。

平常点 (10%): 各回の進捗報告の質、ゼミへの積極的な参加(建設的な質疑応答、他者への有益なフィードバックなど)、課題への取り組み姿勢を評価する。
期末試験の内容
制作物の提出
課題の内容
学生は、アバター、メタバース、VTuber、生成AI、UNITY、Unreal Engine、3DCG、Live2D、UI/UXデザイン、インタラクティブコンテンツ、XR (VR/AR/MR)といった先端技術や表現手法を積極的に活用し、独創的な作品制作または研究を行う。
制作物には、例えば以下のようなものが想定されるが、これらに限定されるものではない。

オリジナルVTuberモデル制作と配信用簡易システムの構築

生成AIと連携するアバターを用いた教育・福祉支援ツールのプロトタイプ開発

メタバース空間におけるインタラクティブな展示・体験コンテンツ (AIキャラクター導入など)

特定テーマ(例:「未来の医療・介護におけるアバター活用」)に関するアバター・メタバース・AIの活用提案と実証

VR空間における新たなコミュニケーション手法や表現方法の研究開発
学生は、自身のテーマに基づき、これらの例に留まらない多様な形態の制作・研究に取り組み、社会実装や教育応用、福祉応用、地域連携といった視点も持つことが奨励される。

授業内容
第1回
第1回:オリエンテーションと卒業制作テーマの探索
学生は、本指導の進め方について理解を深めるとともに、自身の興味関心、社会的意義、技術的実現可能性を考慮し、卒業制作のテーマ候補を複数探索し、アイデアを発想する。
第2回
第2回:卒業制作テーマの設定と企画構想の具体化
学生は、関連研究や先行事例の調査を行い、その結果を踏まえて卒業制作のテーマを決定する。決定したテーマに基づき、独自性や新規性を意識した具体的な企画内容を立案し、ゼミ内で発表する。
第3回
第3回:制作計画の策定と共有
学生は、立案した企画に基づき、制作スケジュール、必要となる機材・ソフトウェア、役割分担(グループ制作の場合)などを具体的に計画する。策定した計画書をゼミ内で共有し、フィードバックを得て計画を精緻化する。
第4回
第4回:制作・開発・研究の開始と進捗報告(1)
学生は、策定した計画に基づき、アバター制作、メタバース空間構築、VTuberコンテンツ開発、生成AIを用いたシステム開発、XRコンテンツ制作、関連研究等を開始する。初期の進捗状況と直面している技術的課題について報告する。
第5回
第5回:中間発表とフィードバック
学生は、自身の企画内容、制作計画、および初期段階の成果について中間発表を行う。担当教員および他の学生からのフィードバックを得て、今後の制作活動における課題や改善点を明確にする。
第6回
第6回:制作・開発・研究の推進と進捗報告(2)
学生は、中間発表でのフィードバックを反映させ、制作・開発・研究を本格的に推進する。進捗状況、課題解決への取り組み、および今後の見通しについて報告し、必要な技術指導を受ける。
第7回
第7回:最終成果物のとりまとめと論文・ドキュメント作成指導
学生は、制作物や研究成果を完成形に近づけ、発表可能な状態にまとめる。その制作意図、技術的ポイント、成果、考察などを記述した論文またはドキュメントの構成案を作成し、担当教員からの指導を受ける。
第8回
第8回:最終発表準備と卒業制作展に向けた最終調整
学生は、完成した成果物と論文・ドキュメントに基づき、卒業制作展でのデモンストレーションやプレゼンテーションの準備を行う。効果的な発表のためのリハーサルを実施し、展示に向けた最終調整を行う。

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)

参考文献
※大学での教科書販売はありません。

教員連絡先
Slackにて連絡を取り合う。