シラバス情報

授業コード
91120024
講義名
ゼミ II (コミュニケーションデザインゼミ) [ライブ]
開講時期
2021年度4Q(後期)
科目分類
研究科目
科目分野
教員名
本多 忠房
実務家教員
履修年次
3
単位数
1単位
曜日時限
火曜3限

学習目標 (到達目標)
現実的な目標から説明すると「コミュ障の抱える生きづらさをアイデアと実装により解消することを試みる」ゼミです。観念的に表現すると「伝える」と「察して」の間にある「伝われ」という態度について考えます。それをもう少しブレイクダウンするとゼミ名にした「パッシブコミュニケーション」になります。

パッシブ。大辞泉には「[形動]自分からは積極的に働きかけないさま。受動的。消極的。「パッシブな行動」⇔アクティブ」と書いてあります。情報の発信者としてコミュニケーションをデザインするのではなく、受信者側として、積極的な発信でなくても、ある種の態度を取ったり消極的な発信を行うことにより、より良く「受け取る」ことができるのではないか、ということを考えます。

課題だと感じている例をひとつ挙げると、渋谷109の周りにはナンパ師がいて、ほとんどの人はナンパ師から声をかけられることを迷惑だと感じますが、中には「ナンパされたい」と思っている人もゼロではなく、その意思がナンパしたい人に適切に伝われば、迷惑を被る人が減るばかりか、幸せになる人が増えます。じゃあ、それを実現するためにはどうすればいいか? といったことを考えていきます。
授業概要 (教育目的)
3年3Q〜4年卒制までの想定プロセスを紹介しながら概説します。

1.コミュ障としての生きづらさを感じる瞬間のカタログをつくる
2.生きづらさカタログを分類、類型化してみる
3.それぞれの類型、あるいは瞬間に対し、それが除去、あるいは緩和できるアイデアを開発する
4.アイデアを実装し、クローズドローンチし、生きづらさを除去、あるいは緩和できているか実験する
5.実験の結果に基づいてブラッシュアップする
6.ブラッシュアップされたものをオープンローンチする

並行して、優れたコミュニケーションアイデア(パッシブなものに限りません)について多数インプット及び議論し、プロセス3のアイデア開発に活かします。タイムラインとしては、

上記1〜2を3年4Qまでに
3〜4を4年2Qまでに
5〜6を4年4Q(卒制展)までに完了させるイメージです。

主たるテーマは「学習目標」で述べたとおりコミュ障の生きづらさの緩和なのですが、結果としては広範な課題に対して実効的なアイデアを開発し、それを実装できるようになると想定しています。しかも、人とはちょっと違った視点で。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
課題発見の質量、課題解決の質量
期末試験の内容
なし
課題の内容
随時

授業内容
第1回
「生きづらさ」を低減あるいは解消できるようなパッシブコミュニケーションアイデアの開発4(3Qより継続)
第2回
「生きづらさ」を低減あるいは解消できるようなパッシブコミュニケーションアイデアの開発5
第3回
「生きづらさ」を低減あるいは解消できるようなパッシブコミュニケーションアイデアの開発6
第4回
「生きづらさ」を低減あるいは解消できるようなパッシブコミュニケーションアイデアの開発7
第5回
パッシブコミュニケーションアイデア実装方針の検討1
第6回
パッシブコミュニケーションアイデア実装方針の検討2
第7回
パッシブコミュニケーションアイデア実装方針の検討3
第8回
パッシブコミュニケーションアイデア実装方針の検討4

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)

参考文献
※大学での教科書販売はありません。

教員より履修学生へメッセージ
受け取り方次第で「本多はふざけているのか?」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、極めて真剣に、社会をより生きやすい場所にするために、人生における研究テーマとして取り組む所存です。よろしくお願いいたします。
教員連絡先
tadafusahonda@dhw.ac.jp